図面管理システムと図面検索システムの違いは?

似ているようで大きく異なる、図面管理システムと図面検索システム。ここでは、2つのシステムの違いと活用法についてご紹介します。

図面管理システムと図面検索システムの違い

図面管理システムとは、CADやOffice、PDFなどで作成した図面の一括管理を可能にするシステムのことです。単なる保管だけでなく、CADデータの取り込みやPDF変換、検索活用・破棄、属性情報の読み取りなども行えます。

これに対して図面検索システムは、登録した図面データベースの中から、形状や文字情報が類似する図面を自動で検知し、一覧で表示させるシステムです。これにより、管理方法が確立されておらず、キーワード検索では見つけ出せなかった図面を簡単に見つけることができ、過去の図面情報を活用することが可能です。

形状や文字情報の読み取りはAIにて行われるため、AI類似図面検索システムとも呼ばれています

図面管理システムでできること

図面管理システムに搭載された機能は、主に以下の4つです。

他にも、参照用ファイルの作成機能や、図面プレビュー機能、一括印刷機能、バージョン管理機能などを備えているのが一般的です。また、システムによっては、BOM管理機能やアクセス・操作ログ管理機能などを備えている場合があるようです。

図面管理システムの例

Autodesk BIM 360

図面、文書、3Dデータの共有、管理ができる建設業向けのクラウド型ワーキングプレイスです。専用ソフトを必要とせず、インターネット環境さえあればどこからでもデータにアクセスが可能です。

一番の特徴は、どのデータが最新版か、修正履歴などが一発で分かるところ。「言った言わない」で悩むことなく、図面と3Dモデルの両方で修正点が確認できるため、社内外とのコミュ二ケーションもスムーズに行えます。

ECAD Findia

ECAD DCX/dio製品で作成したさまざまな図面を一元的に管理するシステムです。

複数の設計者が図面データを共有して編集する際に、チェックイン/チェックアウト情報が記載され、図面を修正する度に版数が更新されるなど、改訂ミスのリスクに対応。

図面検索も、作成者・製品名・図面番号・作成日など多様な属性で検索できる上、ビューアで図面を確認しながら探すことが可能です。

図管王Standard

CAD図面の管理に強みを持つ図面・文書管理システムです。

シンプルな操作性と多彩な機能で、各部門のデータ共有や活用をサポート。

キーワード検索、複合検索、視覚による高速イメージ検索などの文書管理機能や、用紙サイズやファイル形式が異なった状態での一括印刷機能など、現場に嬉しい機能を多数搭載しています。高度なセキュリティ機能を備えている点も魅力です。

図面検索システムでできること

図面検索をスムーズに行うことで、設計業務では類似図面を参考にし、ゼロから図面を書く手間を省くことができます。

また、見積もり情報を紐づけられるシステムであれば、調達部門や営業部門の見積もり業務の効率化につながるなど、部門を超えて役立つシステムです。

図面をスムーズに検索したいなら、
システムの併用がおすすめ

日々増え続ける膨大な図面を管理し、検索しやすくすることで、属人化していた図面管理や情報活用が誰でも可能になります。

図面の検索性に課題を感じている方は、ぜひ図面管理システムと図面検索システムを併用することから始めてみてはいかがでしょうか。

本サイトでは、AI類似図面検索システムを「営業時」「設計・製造時」「発注・調達時」の3つの利用シーン別に、おすすめのAI類似図面検索システムをピックアップ。それぞれのシーンに特化したAI類似図面検索システムの特徴を知り、どれが自社に合うシステムなのか検討してみてください。

現場にフィットする
AI類似図面検索
システム3選
2D・3D図面を活用し
設計のムダを減らしたいなら
おすすめは
創屋
創屋公式HP
画像引用元:創屋公式HP
https://www.souya.biz/
特徴
  • 過去の2D図面も3D CADも一括で検索できるため、図面の形式に左右されず、部門・拠点をまたいだ再利用と標準化が進めやすくなります。
  • PDF・JPGなどの2D図面も、STEP・STLなどの3D CADデータも、図面ファイルを指定するだけで検索可能。 図面の書き方や形式に関係なく、必要な図面がすぐに見つかるため、情報の形式差による属人化や非効率を解消できます。
利用形態
  • オンプレミス
2D図面の見積対応の
即応力を上げたいなら
おすすめは
SellBOT
SellBOT公式HP
画像引用元:SellBOT公式HP
https://www.sellbot.jp/
特徴
  • アップロード図面から類似実績を検索し、参考価格を即時提示。見積フォームへの自動反映で業務を高速化。
  • スマホやタブレット対応。クラウドだから、出張先・外出先でも利用可能。見積依頼や予算取りのスピードを向上。属人化しない営業支援を実現。
利用形態
  • クラウド
2D図面を起点に
設計と調達をつなぎたいなら
おすすめは
CADDi DRAWER
CADDi DRAWER公式HP
画像引用元:CADDi DRAWER公式HP
https://caddi.com/drawer/
特徴
  • 図面と発注実績(価格・時期・取引先)を自動で紐づけ。設計と調達が分かれていても、共通の情報基盤でスムーズな連携が可能。実績の可視化により、調達ミスや価格バラつきも防止できる。
  • 画像解析AIで図面形状から類似図面を高精度検索。差分表示機能により再利用・標準化の判断も容易に。クラウド設計で拠点間の図面資産も横断活用でき、「似た図面に気づけなかった…」をなくせる。
利用形態
  • クラウド
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