編集チームの調査によると、AI類似図面検索システムを提供しているメーカーのうち、費用を公開している企業は6社でした(2023年1月の調査時点)。それぞれの費用は以下の通りです。
※いずれも税不明
メーカーによって、金額は大きく異なります。また、管理したい図面数と利用するアカウント数によっても異なるため、詳しくは問い合わせてみるのがおすすめです。
一口にAI類似図面検索システムといっても、各製品ごとに機能や対応図面の形状などさまざまな違いがあります。ここでは、選ぶ前に見ておきたいポイントをご紹介します。
システムの導入方法は主に2つ。単体の検索システムとして導入する形態と、図面管理システムなどの既存システムにAPI連携させ、機能を組み込む形態があります。現状のシステム環境を確認してから、導入形態を決めるようにしましょう。
社内で使用している他のシステムとは別に導入・使用する方法です。複雑なカスタマイズ作業が発生しないため、簡単に導入することができます。
すでに出来上がったパッケージシステムを導入する方法と、オーダーメイドでゼロから構築する方法があります。
導入までの期間は1ヶ月~3ヶ月ほどです。
これまで使用しているシステムに追加機能という形で取り入れる方法です。
既存システムへ導入する場合は、システム間の連携が欠かせません。見積もりやCAD、受発注管理・生産管理システムなどと連携できるものもあり、業務のDX化に貢献してくれます。
ただし、既存システムに組み込む作業が発生するため、導入まで半年~1年ほどかかります。
企業では、膨大な量の図面が、多種多様なファイル形式で存在しています。読み取れる図面の形式はシステムによって異なるため、どんな図面を登録できるのか、よく確認するとともに、自社の図面の管理体制に応じてシステムを選ぶことも大切です。
現状販売されているAI類似図面検索の多くが、PDFの2D図面を対象としたシステムです。対応するファイル形式はPDF、TIFF、JPEG、DXF、DWGなど。
設計担当以外も使用する場合は、2D対応の方が混乱なく使用することができるでしょう。
類似図面を3D CAD データのまま検索することが可能。
近年、わかりやすさを求めてCAD メーカーを中心に開発が進んでいます。
日頃扱っているCADデータをもとに類似図面を検索したい場合におすすめです。
AI類似図面検索システムを選ぶ際に重要なのは、必要な類似図面をスムーズに見つけられるかどうかです。検索精度が低いと、図面を探すまでに時間がかかり、かえって業務が滞ってしまいます。搭載されている検索機能のスピードや正確性をしっかり確認しましょう。
本サイトでは、AI類似図面検索システムを「営業時」「設計・製造時」「発注・調達時」の3つの利用シーン別に、おすすめのAI類似図面検索システムをピックアップ。それぞれのシーンに特化したAI類似図面検索システムの特徴を知り、どれが自社に合うシステムなのか検討してみてください。
AI類似図面検索システムを導入するのであれば、
どのようなシーンで主に利用したいかを考えるのがポイントです。
ここでは、利用シーン別におすすめのAI類似図面検索システムを3つピックアップしています。
シーンごとに異なる仕様になっているので、自社に合ったシステムはどれなのか、チェックしてみましょう。
見積もりに特化したシステムで、営業現場で適正かつ迅速な値決めのアシストが可能。受注確度の高い案件に注力できる営業体制をサポートします。
図面データに案件情報を紐づけたり、得意先のみに絞った類似図面検索も可能。リピート案件の際にもゼロからの見積作成が減少し、見積にかかる業務負担を大きく軽減させます。
自社開発AIでかつフルスクラッチ開発なので、企業に合わせた細かい調整が可能。類似度の高い設計図の抽出が容易になり、設計者ごとの設計結果の差を軽減します。
基幹システムやMES、BOMなどの連携に自由度があるため、設計部門と製造部門で利用することで部門間連携がスムーズになり、納期短縮、コスト削減につながります。
発注実績自動紐付け機能により、過去の価格と納期のデータから複数の供給元の価格や納期の比較が容易になります。
供給元の過去の品質問題を参照することで、品質管理の一環として信頼性の高い供給元を選定して発注することも可能。取引先見直しにも役立ちます。